「最近、食事量が減ってきた」
「以前より食べるのが遅くなった」
「高齢だから仕方ないのでは?」
高齢者の食事量の低下はよく見られる変化ですが、
その背景には病気や体調不良が隠れていることも少なくありません。
今回は、食事量が減った高齢者に考えられる主な原因と、
内科を受診したほうがよいサインについて、わかりやすく解説します。
高齢者の食事量が減る主な原因
① 加齢による食欲低下・消化機能の変化
年齢とともに、胃の働きが弱くなる・少量で満腹感を感じやすくなる・味覚や嗅覚が鈍くなるといった変化が起こります。
このため、「食べたい気持ちはあるけど量が入らない」という状態になることがあります。
② 口の中や歯のトラブル
・歯が痛い
・入れ歯が合わない
・口の渇きが強い
といった口腔内の問題があると、食事が苦痛になり、自然と食事量が減ってしまいます。
「噛みにくそう」「食事を残すことが増えた」場合は注意が必要です。
③ 内科的な病気が隠れている場合
食事量の低下は、以下のような内科的疾患のサインであることがあります。
・胃腸の病気(胃炎、便秘など)
・心臓や肺の病気(息切れ、疲れやすさ)
・感染症
・甲状腺の病気
・貧血
特に、「食事量が急に減った」「体重が減ってきた」場合は、病気の可能性を考える必要があります。
④ 薬の影響
高齢者は複数の薬を服用していることが多く、食欲不振・吐き気・口の渇きといった薬の副作用が食事量低下につながることもあります。
「薬を変えてから食欲が落ちた」という場合は、内科での確認が大切です。
⑤ うつ状態・認知症などの影響
気分の落ち込み・興味・関心の低下・食事への意欲がなくなるといった精神的な要因でも、食事量が減ることがあります。
また、認知症の初期では、食事を忘れる・食べ方がわからなくなるといった変化が見られることもあります。
⑥ 生活環境や社会的要因
一人暮らしになった・配偶者を亡くした・食事を作るのが負担になったといった環境の変化も、食事量低下の大きな原因になります。
食事量が減った高齢者で「内科受診をおすすめするサイン」
次のような場合は、早めに内科を受診しましょう。
・食事量の低下が数週間以上続いている
・体重が減ってきている
・だるさ・息切れがある
・微熱や体調不良が続いている
・薬が増えてから食欲が落ちた
・家族から見て「元気がなくなった」と感じる
食事量の低下は、体からの重要なサインです。
高齢者の食事量低下は「年のせい」と決めつけないことが大切
「高齢だから仕方ない」と思われがちですが、原因を確認し、適切に対応することで改善するケースも多くあります。
内科では、全身状態の確認・服用中の薬の見直し・必要な検査を行い、食事量低下の原因を探ります。
まとめ|食事量が減ったと感じたら内科へご相談ください
高齢者の食事量低下には、
・加齢による変化
・病気や薬の影響
・心身の不調
・生活環境の変化
など、さまざまな原因があります。
「少し気になる」「念のため相談したい」そんな段階での受診が、安心と健康維持につながります。
当院では、高齢者の食欲低下・体調変化のご相談にも対応しています。
どうぞお気軽にご相談ください。
ハートクリニック南山口
院長 松村孝司
TEL083-988-3333